「国内旅行に行く人は、実際どんなスタイルで旅をしているのだろう」と気になったことはありませんか?家族旅行、夫婦旅行、友人旅行、そして一人旅。この記事では、観光庁の統計データをもとに、国内旅行のリアルな実態を数字で解説します。中でも、日本は世界的に見ても一人旅がかなり浸透している国だという意外な事実も見えてきました。感覚ではなく、データに基づいて次の旅行を計画するヒントにしてください。
日本は世界一の「一人旅大国」だった
Euromonitor Internationalが2024年に行った調査によると、「一人旅をする」と回答した人の割合は、調査対象39ヶ国の中で日本が最も高く、およそ5人に1人という結果でした。
さらに観光庁の調査でも、一人旅経験者の人数はコロナ禍以前の2019年と比較して約250万人増加していることが分かっています。「一人旅は特別なもの」というイメージがあるかもしれませんが、データで見ると、日本ではむしろ一般的な旅のスタイルになりつつあると言えます。
宿泊旅行の同行者、一人旅は全体の何%?
観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年年間値(確報)から、宿泊旅行における同行者の構成を見てみましょう。
| 同行者タイプ | 割合 |
|---|---|
| 家族・親族 | 43.4% |
| 夫婦・パートナー | 17.9% |
| 一人旅 | 20.3% |
| 友人 | 8.9% |
| 職場の同僚 | 6.8% |
一人旅(20.3%)は、友人・職場の同僚を上回り、夫婦・パートナー旅行に迫る割合を占めています。宿泊旅行に出かける人の5人に1人以上が一人旅を選んでいるというのは、数字で見ると驚く人も多いのではないでしょうか。
国内旅行の費用データから見る一人旅の予算感
同じく観光庁の調査から、旅行にかかる費用の全体感も確認しておきましょう。
| 項目 | 金額 | 前年比 |
|---|---|---|
| 宿泊旅行の1人1回あたり旅行単価 | 72,412円 | +4.4% |
| 日本人国内旅行消費額(年間・全体) | 26兆7,845億円 | 2019年比+22.1% |
ここで注意したいのは、この72,412円という数字は同行者の種類を問わない全体平均だという点です。家族旅行や夫婦旅行では宿泊費や交通費を人数で割り勘できますが、一人旅は基本的にすべての費用を一人で負担します。つまり、実際の一人旅では、この平均値と同じか、それ以上の一人あたり負担になりやすいという見方もできます。
だからこそ、このブログで繰り返し紹介しているような「交通費をLCCで抑える」「宿泊はゲストハウスを活用する」といった節約の工夫が、一人旅では特に効果を発揮しやすいのです。
なぜ日本で一人旅が増えているのか
背景の一つとして、旅行スタイルそのものの変化が挙げられます。観光庁のデータでは、2025年の宿泊旅行のうち個人旅行が92.4%を占め、パック・団体旅行はわずか7.6%にとどまっています。
かつては「旅行=団体・パックツアー」というイメージが強かった時代もありましたが、宿泊予約サイトや比較サービスの普及によって、個人で自由に旅程を組みやすくなったことが、一人旅を含む個人旅行の広がりを後押ししていると考えられます。
このデータから分かる、一人旅を始めるベストタイミング
ここまでのデータをまとめると、次のようなことが見えてきます。
- 一人旅は日本において「少数派の特別な旅」ではなく、宿泊旅行の5人に1人が選ぶ一般的なスタイルになっている
- 一人旅の実質的な費用負担は、公表されている平均旅行単価と同等かそれ以上になりやすい
- 個人旅行が主流になったことで、一人旅を計画しやすい環境が整っている
「一人旅はハードルが高い」と感じる必要はなく、むしろ多くの人がすでに実践している選択肢の一つだと捉えると、最初の一歩を踏み出しやすくなるはずです。
まとめ
国内旅行の同行者スタイルは家族旅行が最多である一方、日本は世界的に見ても一人旅経験者の割合が高く、宿泊旅行の同行者構成でも一人旅は20%を超える割合を占めています。旅のスタイルは人それぞれですが、一人旅は費用を割り勘できない分、実質的な負担は平均値以上になりやすいというデータの裏側も見えてきました。誰と旅をするにしても、こうした数字を知っておくことは、旅行の予算計画を立てるうえで役立つはずです。
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年年間値(確報)、Euromonitor International調査(2024年)

